ウェルズ・ファーゴ(銀行)と
全米ゲイ・レズビアン商工会議所の連携が
GLBT 企業を助ける

by Nick

 
 

 ウェルズ・ファーゴ(アメリカの老舗銀行)と、National Gay & Lesbian Chamber of Commerce(NGLCC:全米ゲイ・レズビアン商工会議所)の間で結ばれた草分け的な提携は、GLBT(ゲイ/レズビアン/バイセクシャル/トランスジェンダー)が所有する企業に、新たな機会と、これまで以上の資本獲得への方途を提供することを約束する。

 ウェルズ・ファーゴは、米企業としては2番目に、金融機関としては初めてNGLCCの「多様性の進展と獲得のための計画」に参加することに同意した。

 「私たちは金融業界の中で初めてそのプログラムに参加することを、誇りに思います。また、NGLCCと共に働くことの重要性を認識し、GLBTの経営者たちを業者として、顧客として、コミュニティーパートナーとして受け入れる、数ある企業の中でのリーダー的存在であることも誇りに思います」と、ウェルズ・ファーゴ供給部の多様性を促進する部門の部長であるクレイトン・リヨルド氏は語った。

 「GLBT市場は巨大です。私たちがビジネスを行っている23州で、(GLBTの所有するビジネスは)約4500億ドルに達します。私たちがこれから積極的に交わっていきたいと思えるような潜在的な顧客や、ビジネス・パートナーが多数いるのです」とリヨルド氏は付け加えた。

 サンフランシスコに本社を置くウェルズ・ファーゴは、アメリカで資産的に4番目に大きな銀行で、内部にGLBTの従業員団体を持ち、ドメスティック・パートナーの権利を保障する先駆的な銀行の1つだった。

 「この連携のおかげで、GLBTのビジネスは資本や金融商品によりアクセスしやすくなる。さらに、より多くのGLBTの業者が、銀行の多様な納入業者の間に参入することになるだろう」とNGLCCの共同創始者で、金融・取引部門執行役員のチャンス・ミッチェル氏は述べた。

 ウェルズ・ファーゴは、IBMとともにNGLCCの「製品供給と原材料調達のためのプログラム」に創始メンバーとして参加する。NGLCCの共同創始者のジャスティン・ネルソン氏によると、ウェルズ・ファーゴとIBM以外に、3つの企業が試験的にNGLCCのプログラムに参加することに同意しているという。「1月下旬には、それらの企業名を公表したいと考えています」と、ネルソン氏は付け加えた。NGLCCは、創始メンバーとして迎えいれるために15個の枠を確保しており、今年の中ごろにもその枠が全て埋まることを予想している。

 NGLCCは、近いうちに名前が公表される6都市で、今冬、試験的なプログラムを実施する予定だ。「今年の前半中には、我々のパートナー企業と調整し、新たに試験的にプログラムを実施するためのさらなる都市を決定する予定です。我々の目標は、2004年中に、このプログラムをうまく軌道にのせて、全国的に実施できるようにすることです」と、ネルソン氏は述べた。

 ミッチェル氏とネルソン氏によると、NGLCCの原材料調達プログラムは、National Minority Supplier Development Council(NMSDC:全米マイノリティー供給業者育成協議会)という、マイノリティーが所有する企業に保証を与えるための全米で最大の機関からヒントを得て、作成されたものである。NMSDCの保証書は、マイノリティーが経営する企業に対し、大企業との間に原材料調達・製品供給が確保できる契約の権利を与えるものである。

 「NMSDCのガイドラインの下では、GLBTが所有する会社は、マイノリティーのビジネスであると認定されません。そのせいでこれまでGLBTの人々がビジネス・チャンスを逃していたのではないか、と言っても遜色はないと思います」と、ミッチェル氏は述べた。

 「アメリカ企業は、私たちGLBTのコミュニティーに向けて何年も販売促進活動をし続けています。私たちのプログラムは、これまでの構図に供給業者の機会という概念を付け足すことになります。私たちは、誠意あるGLBTコミュニティーの賛同者が存在する企業が、我々のプログラムを受け入れるであろうことを予想しています」と、ミッチェル氏はさらに付け加えた。

 2002年後半にNGLCCを設立して以来、ミッチェル氏とネルソン氏は、「製品供給と原材料調達のためのプログラム」を練り上げるために、企業の多様性を促進する部門の部長や、GLBTの経営者たちに会い続けた。NGLCCは、プログラムを保証する唯一の機関として機能し、GLBTの企業と参加企業とを結びつける役割を担う予定だ。

翻訳&記事の解説:Nick
(Nick:東京都在住/翻訳スタッフ)

 

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