オレゴン州ポートランドでも結婚許可書発行始まる

by Nick

 3日・水曜、オレゴン州マルトノーマ郡が同性カップルに結婚許可書の発行をすることを認可する新たな地区となった。これによって、サンフランシスコに続いて西海岸では2つの地区で同性婚が認められることになる。郡は3日の朝から受付をはじめ、同性カップルたちは郡の婚姻事務所に並び、結婚許可書を受け取りはじめた。一日で約380組に達した。

 2月に同地区の GLBT の人権団体が、オレゴン州都ポートランド市を含むマルトノーマ郡を相手取り、同性カップルにも結婚許可書を発行するように申し立てをした。郡の検察官アグネス・ソウルは州法を検討した後、オレゴン州の規則には同性カップルを結婚させなくするような条項はない、と述べた。オレゴン州は、1996年にクリントン大統領が署名をした同性同士の結婚を禁じる結婚防衛条例には参加しておらず、人権活動家たちは州の婚姻法には結婚をする当事者同士の性別は指定されていない、と主張する。

 ソウル検察官は、非公式に同性婚を支持する他の検察官と協議した後、2日・火曜、郡委員会の委員長ダイアーン・リンに2つの意見書を提出した。その後、リン委員長は3日から同性カップルに結婚許可書を発行しはじめるよう指示をだした。2日・火曜の夜、そのうわさは漏れ、冷たい雨の中徹夜で同性カップルたちが郡の事務局に列をなすこととなった。

 Basic Rights Oregon(BRO:オレゴン州内のGLBTの人権団体→こちらから3日当日の写真も見られます)の共同議長のフランク・ディクソンンは「これは法の下の公正と平等に関わってくる問題なのです」と述べた。サンフランシスコと違って、マルトノーマ郡の市庁舎では結婚式典は行われなかった。よって BRO は、一番初めに結婚許可書を取得した2組のカップルの結婚式を挙げるために、ホテルのホールを貸し切った。

 最初に結婚することになったレズビアンのカップルは、メアリー・チーとレベッカ・ケネディーで、最初のゲイのカップルはエリック・ワーショーとステファン・ノックスだ。彼らは、大勢のリポーターの前で、元最高裁判事ベティー・ロバートのもとで結婚式を挙げた。

 3日・水曜の午後、BRO はポートランド近郊のケラー公会堂を貸し切り、無料の結婚式典を行うために、結婚許可書を取得した全ての同性カップルたちを招待した。同地区の何人かの牧師と裁判官が、ボランティアとして式典に参加した。

 オレゴン州知事テッド・クロンゴスキー(民主党)は3日午後の記者会見で、同性間のシビル・ユニオン(市民同士の結合・連帯)は支持するが、現在の州法では同性婚は違法になるのではないか、と述べた。しかし、クロンゴスキー州知事は同時に、法的な判断はオレゴン州の司法長官ハーディー・メイヤーに任せる、と述べた。

 オレゴン州の司法長官ハーディー・メイヤーズ(民主党)は声明を発表し、「我々は州法とオレゴン州憲法を徹底的に検証し、我々の事務所はなるべくすぐにこれらの問題についての立場を表明するように努めるつもりだ」と述べた。

 ポートランド市長のベラ・キャッツも声明を発表し、「オレゴン州の場合は、結婚許可書を発行するのにポートランド市長が公的に関与しなければならないことは何もない」と述べた。さらに、「それは郡が判断する問題です。しかし、私の市長としてのキャリアの中ではゲイとレズビアンの人々を含めた全ての人々の尊厳を守ってきたつもりです。今日(3日)とられた(結婚許可書を発行するという)行動は、人々の意思を妨げようとする趣旨のものではありません。この問題に関しては、人々が影響力を持つことになるでしょう。思慮深く、かつ筋の通った判決が下されることを私は信じています」と市長は続けた。

 オレゴン州法では、男子は17歳以上、女子は17歳以上で結婚することができることと、結婚とは市民間の契約である、ということしか規定していない。

 同性婚の反対者たちは、オレゴン州で同性婚を認知させないようにするための4種類の憲法改正案を州に提出した。もし11月の投票にかけるために十分な数の署名を集めることができれば、1種類の憲法改正案が登場する可能性がある。

 「結婚は、私たちがずっとするつもりだったことです」と新婚のノックスさんは言う。 「我々の住むオレゴン州でも同性婚という選択肢が与えられたことは、とても素晴らしいことです。私たちには3人子供がいます。子供のクラスメイトの普通の親のように、私たちが結婚するということはとても大切なことだと思っていました」と続けた。

 ノックスさんにアドバイスをしている ACLU of Oregon(American Civil Liberties Union:全米市民自由連合・オレゴン支部)の代表デービッド・フィダンクは、以下のように述べた。

「オレゴン州上訴裁判所は、オレゴン州内において州や地方自治体がゲイとレズビアンのカップルまたは夫婦を差別することは違憲であると裁定しています。マルトノーマ郡で州法内において結婚した夫婦が享受する権利や責任が、同性カップルの間でも認められたことに対して称賛したいです」

翻訳&記事の解説:Nick
(Nick:東京都在住/翻訳スタッフ)

 

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