ニュージャージー州アズベリーパーク市でも
同性カップルに結婚許可書発行

 ニュージャージー州アズベリーパーク市で最初の同性カップルの公的な結婚式は、8日・月曜日の午後遅く行われた。

 ルイス・ナバレテとリック・ベスト(ふたりとも同市の居住者)は、市役所の会議室で10人の人々を前に簡単な式典を行い、誓いを述べた。式を執り行ったのは、副市長ジェームズ・ブルーノ。ケビン・サンダーズ市長は結婚式の挙行を拒否した。ブルーノに加えて、同性愛者である他の市議会議員2人も、個人としてだけではなく、公的にも支持することを示すため、式典に出席した。

 この男性カップルは、5日・金曜日に市当局に結婚許可書を申請したが、許可書の発行は8日となった。ニュージャージー州では結婚許可証を申請してから発行されるまで、つまり式を行ってふたりの絆を正式のものとするまでに、約72時間の待機期間があるからだ。

 申請書を受け取って直接許可書を発行した担当者は、今まで異性間にしか発行してこなかったが、州憲法と連邦憲法から考えて、全ての人に保障されるべき権利に婚姻権や平等権も含まれるので、法を破るというより支持する気持ちで支給した、と述べている。

 「我々は今日非常に幸せです」44歳のベストは、そう言って、市役所から待っている車までダッシュした。42歳のナバレテは、ベストの手をつかみながら、「この日が来るのを長い間待っていた」と付け加えて、微笑んだ。

 他に6組のカップルが、結婚許可申請書を出しているが、市議会書記ドーン・トメクのスポークスパーソン、ローラ・ジュェルは、まだ未決定だと語った。ジュェルは、今回の許可書発行について、「州が、誰が結婚できて誰が結婚できないかについて、定めていないので、同性カップルに結婚許可書を発行することを拒否することはありえなかった」と説明し、次のように述べた。

 「当市の同性愛者のコミュニティ、そして全国の同性愛者のコミュニティに対する支持の表現として、さらに、基本的な公民権であり憲法で保障された権利であることから、アズベリーパーク市当局は、直ちに、同性のカップルへの結婚許可書の発行と同性カップルの間で結婚式の挙行を始めると決定しました」。

 アズベリーパーク市には、他の地域と連携し、市にも貢献してきた、歴史の長い同性愛者のコミュニティ活動がある。2年前には、「ラムダ・リーガル」が、同性愛者のカップルがニュージャージー州で結婚することを認めさせるために訴訟を起こしており(現在控訴審)、州も、7月10日実施されるドメスティック・パートナー法をすでに可決している。

 9日も、何組かの同性カップルに結婚許可書は発行された。ただ、結婚許可証の発行はアズベリーパーク市の住民と州外から来た者に限られ、他のニュージャージー州の人々は発行してもらえない。

 一方同日、ニュージャージー州司法長官のピーター・ハーヴィー氏は市に対して、同性カップルに結婚許可証を発行すること及び結婚式を挙げることをやめるよう命令した。さもなければ、最高1万ドルの罰金及び懲役刑が科せられるという。また、市は水曜日までに停止命令を下すかどうか発表するという。

 このニュージャージーの件に関して「ラムダ・リーガル」は声明を発表し、今回のアズベリーパーク市の決定を賞賛し、今年、遅くても来年までには、州最高裁がこの件を完全に解決するだろうと述べた。

訳&記事の解説:伊藤

 

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