米オレゴン州マルトノーマ郡に続いて
ベントン郡も同性カップルへの結婚許可書発行

 オレゴン州ベントン郡は、来週3月23日から、同性カップルに結婚許可書を発行することを決定した。マルトノーマ郡に続く、オレゴン州で2番目の同性婚を認める郡となる。

 郡の評議委員会は、17日、公開の集会で100人以上の人々が3時間にわたって話すのを聞いたあと、2対1で表決して、結婚許可書の発行を決めた。

 ベントン郡は、オレゴン州立大学やリベラルなことで知られるコーバリス市を含み、オレゴン州最大の都市ポートランドがあるマルトノーマ郡の80マイル南にある。

 ベントン郡評議委員長リンダ・モドレルは、12日、オレゴン州司法長官ハーディ・マイヤーズが非公式に、基本的には「同性婚の禁止は、オレゴン州の憲法に違反している」と発言したことが影響を与えた、と述べた。

 理論的には、ベントン郡地方検事スコット・ハイザーは、結婚許可書を出したことで評議会を起訴することができたが、彼は、この事態が犯罪を形成するなどとは考えにくいし、「政治的」決定でもあるのだから、判断は州最高裁が下すべきだとして、それを拒否した。

 LGの活動家たちはもちろん、当事者たちは、この措置を大歓迎している。オレゴンACLU の代表で、ベントン郡評議委員会でも証言したデイビッド・フィダンケは、「こんなにうれしいことはない。評議員たちが、みんなの証言に深く影響を受けたことは明らかだ。オレゴン州憲法を支持し、結婚に対する差別をなくすという、勇気ある決定がなされたのだ。他の郡も続くべきだ」と語った。

 Basic Rights Oregon(BRO:オレゴン州内の GLBT の人権団体)のロイ・ソープは、「評議委員会の決定を完全に支持し、州全体の同性カップルのために、その勇気と貢献を感謝したい。歴史は、マルトノーマ郡とベントン郡の評議員たちが、尊敬と称賛に値する英雄であることを証明するだろう」と述べた。

 すでに、同性婚反対派の方も、「結婚防衛連合」(Defense of Marriage Coalition)が、神聖な結婚制度を政治的道具として使っているのは許せない、州憲法で同性婚を禁止すべきだとして、マルトノマ郡に対して訴訟を起こしているが、今回の経過を見て、州への訴訟を検討しているとのこと。

 地元の企業は、今回の事態を歓迎している。というのは、結婚許可書を得たカップルが、結婚式を挙げ、記念の旅行をし、さらに他の州からも許可書を得るためにやって来たカップルが、たくさんの消費行動をとる(10万ドル単位の増加になるという)からである。イヴニング・ドレスとタキシード、ホテルの宿泊、コーヒーやワイン……同性カップルに割引をしてかせごうという動きも急である。

▼これまでの経緯
3月3日 オレゴン州マルトノーマ郡(中心都市ポートランドを含む行政単位)が同性カップルに結婚許可書の発行を開始(→詳細はこちらから
3月8日 保守派から、緊急停止命令を求める訴えが出されたが、マルトノーマ郡のデール・コッチ判事は、却下し、結婚許可書の発行は続いた(→詳細はこちらから
3月15日 改めて、マルトノーマ郡で結婚許可書の発行の継続を確認(→詳細はこちらから

 


訳&記事の解説:伊藤

 

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