フロイトの同性愛理論の偽りを暴く研究結果
(カリフォルニア州立大学)

by ワタル

 カリフォルニア州立大学の子どもの発達を研究している教授は、フロイト心理学を基に、ゲイやレズビアンが結婚に向かないとする論拠は意味がないのでやめるべきだと主張している。

 現代心理学の父として有名なフロイトは、ゲイ/レズビアン各個人が心理学的に未熟であると考えた。フロイトによると、同性愛者は精神的に大人になることにただ単に失敗したので、そのため、子どもが同性に遊び相手を求めるように、同性のパートナーを求めるようになったのだという。

 カリフォルニア州立大学サクラメント校のマーク・ビューンバウム教授による最新の研究で、同性愛者をほぼ一世紀にも渡って誹謗してきた、このフロイトの発見は間違いであることがわかった。

 類似した環境に育った18歳から25歳までの同性愛者と異性愛者を対象とした、ビューンバウム教授の研究では、心理学的な成熟性をテストする質問に、両者はほぼ同様の反応を示したとのこと。

 また、フロイト主義によるもうひとつの誤解である、同性愛者の精神的な未熟さが精神障害になる傾向を高くしている、という考えも、もはや排除されるべきだ、としている。

 「心理学的未熟性と同性愛指向の間に関連性を見つけることはできません。そのようなものは存在しないからです。同性愛者のほうが精神障害になるリスクが高いというのはわかっていますが、それは心理学的な要因よりもむしろ社会的要因が大きいからだと思います」とビューンバウム教授。

 ビューンバウム教授の現在の研究や他の調査結果で、若年層の同性愛者の間では、自殺願望、鬱病や不安症など、精神衛生の問題を抱えるリスクが高いことがわかっている。

 ビューンバウム教授は、精神科医や他の精神衛生の専門家が同性愛者のクライアントを治療するとき、この調査結果を考慮してほしいと語っている。

 そしてより公益的に、この結果が広く一般の人々の認識を変えてくれることを願っているとのこと。
「今の同性婚の議論の裏側にあるのは、多くが、同性愛者が乱れた性関係を持ち、大人としての恋愛関係を維持できないというフロイトの概念に起因しています。ゲイカップルをリアルに存在する人々として紹介している昨今のメディア報道は、社会と、なにより自分の性的指向に悩み生き方を見つけられないでいる同性愛者の若者とに、ポジティブなメッセージとして届いているはずです」。

 ビューンバウム教授の研究は、シアトル地域に住む18歳から25歳までの56人の若者に対して行われたもので、同性愛者の若者は、いくつもの統計学的要因、そして成熟した恋愛関係について、異性愛者の若者と同様の見解を示した。同時にこの研究では、両者が葛藤にどのように対処するか、また精神障害の兆候を感じたことがあるか、についての比較もしている。

 これは、大学生の適応性についての大々的な調査の一環として行われた。
 この調査結果は雑誌、“Journal of Homosexuality”の5/6月号に掲載される。

翻訳&記事の解説:ワタル
(ワタル:埼玉県在住/翻訳スタッフ)

 

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