フランスで初の同性結婚式

 フランス南西部、ボルドー近郊の都市、ベグルの市長であるノエル・マメール氏は、6月5日、同国初となる男性2人の同性どうしの結婚式を主宰した。元テレビキャスターであるマメール氏は、同性婚の合法性と倫理について、激しい議論をくり広げてきており、「同性愛者にも異性愛者と同等の権利がある」と、政府の中止勧告を無視して挙行した。

 式の1時間後、内務大臣ドミニク・ドゥ・ヴィレパンは、マメール市長を相手に訴訟手続を開始すると言及した。マメール市長は、停職ないしは解職、そして1,500ユーロ(2,000米ドル)の罰金といった処分を受ける可能性がある。

 マメール氏は、ホモフォビア(同性愛嫌悪)を含むすべての差別に戦う意向であるとして、バートランド・シャーペンティエ(店員・31才)とステファン・シャパン(看護士・34才)の結婚式を遂行することに同意した。

 保守グループが抗議活動を行ったので、結婚式会場である市役所を機動隊が包囲する中、カップルはアクティビストたち(同性愛者の権利を求めて、多様な形で活動している人たち)に拍手で迎えられ、茶色のロールスロイスで登場した。誓約交換の瞬間をフィルムに収めようとテレビカメラが集まり、ニュース速報で伝えられた。

 マメール氏は、「結婚式を行えたことを誇りに思う」とした上で、「自分自身を無法者だとは思わない」と付け加えた。内務大臣の訴追に関しては、欧州人権裁判所で争うつもりもある、と強気の構えだ。

 しかし、ドゥ・ヴィレパン氏は、マメール氏が政府の警告にも関わらずフランス民法に対する違法行為を行った、と発言、「共和制の法律と政府の権威は尊重されるべきだ、ということをはっきりさせるつもりだ」と言及した。

 フランスの法律では、同性愛カップルに対しシビルユニオンを認めているが、税金と相続権については完全な権利を与えていない。ジャン=ピエール・ラファラン首相は、フランスの法律では結婚は男女間のみに限定すると明記されており、既に今回のベグルでの婚姻は無効だと確信する、と主張している。

 7日には、ノエル・マメール市長(緑の党幹部で下院議員も兼ねている)の働きかけで、フランス議会に、同性婚を認める法案が提出されたが、通過する見込みは薄い。法案は、緑の党と社会党によってサポートされている。

※この情報は、スコットランド在住の I.T. さんなどからお知らせいただきました。ありがとうございました。

訳&記事の解説:伊藤

 

すこたんソーシャルサービス HOME