米サンフランシスコ
同性婚許可から一周年を記念し祭典

by 石田

 サンフランシスコ市長、ギャビン・ニューソム氏による同性婚の認可からちょうど一年が経過した2月12日、一周年を記念する祭典がサンフランシスコ市役所で開かれた。「結婚記念日おめでとう」という女性たちの歓喜の叫びと共に、昨年「いったんは結婚した」何百人ものゲイ・レズビアンたちの拍手喝采の中、祭典は始まった。

 開始してすぐに、「全国レズビアン人権センター」代表、ケイト・ケンドル氏が演説を行い、「我々が世界を変えたことを記念するこの日にこの場に立てることができて光栄だ」と話した。

 市役所では、2004年2月14日から同性のカップルに対する結婚許可書の発行を開始した。(関連:「アメリカ、サンフランシスコ市で同性婚が認められる」)カリフォルニア州最高裁判所による許可書の発行停止命令(後に、許可書は無効になった)が出された3月11日までに、約4000組の同性カップルたちが結婚をした。(関連:「カリフォルニア州最高裁 サンフランシスコ市当局に結婚許可書の発行停止命令」)12日の祭典に参加した約3000人の中には、彼らにとって今もなお偉業である結婚許可書の一周年を祝うために市役所へ戻ってきた約600組のカップルたちの姿も見られた。

 ニューソム氏は集まった群衆に向かい、「我々は一つの扉を開いた。そして、国や州政府がどんなことをしても、もうその扉を閉じることは出来ない」と語った。

 この演説の中でニューソム氏は、ニューヨーク市長、マイケル・ブルームバーグ氏の話題に触れた。ブルームバーグ氏は最近、同性婚禁止が違憲であるという同州地裁の判断に対し控訴している。

 「政治家が走り回って市民に金や支持を求め、結局最後にやり過ぎだ、時期尚早だと言ってばかりなのには我慢ができない」とニューソム氏は語ると共に、彼の同性婚の推進を非難する人々が11月の大統領選でジョージ・W・ブッシュ氏を再選させた保守派の影の推進力になっているという考えを示した。

 また祭典には、マーク・レノ州議会議員(サンフランシスコ選出/民主党)の姿もあった。同氏は、州の法律に結婚を性別に関係なく二人の人間の間で取り交わす市民契約と定める条項を盛り込む案を州議会で提出している。

 「もっとこの問題が話し合われれば、不平等な法の下で実在の人々や実在の家族が苦しんでいるということを、さらに多くの人々が理解するだろう」とレノ氏は述べた。

 多くのカップルたちは何時間もの間、ただ話を他人と共有したり、あるいは今は無効になった結婚許可書にニューソム氏のサインをもらおうとしたりして過ごした。「雨の中、二日も並んだ」とある人は語り、「到着があと15分遅れていたら、許可書を受け取れなかったかもしれない」と話す人もいた。

 前ソーサリト(地図でチェック)市長、J・R・ロバーツ氏も祭典に出席しており、彼のパートナーと共に記念日を祝っていた。ロバーツ氏はほとんど全ての周りのカップルたちが高年齢層だということを指摘し、「これが実際の年齢の人口統計だ。彼らは自分たちが見てきた平等権に関する出来事によって堅い結束を形作ったグループであり、我々の世代は次の世代に対し、このような事がらに対し自分たちで立ち上がって戦うべきだという事を示していかなければならない」と語った。

 ケンドル、レノ両氏は、近くのサンフランシスコ市立図書館で同日午後に開かれた同性婚問題のパネルディスカッションにも参加した。

翻訳&記事の解説:石田 京介
(石田 京介:カナダ在住/翻訳スタッフ)

 

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