米メイン州で、同性愛者を差別から守る法律が成立

 米メイン州で、同性愛者を差別から守る法律が、州知事の署名により成立した。これにより、アメリカ北東部に位置するニューイングランド地方[コネティカット、マサチューセッツ、ニューハンプシャー、ロードアイランド、ヴァーモント、メインの6つの州で構成]の全てに同様な法律ができたことになる。

 3月31日、メイン州知事ジョン・バルダッチは、性的指向及び性自認(それらは自己申告でよい)にかかわらず、あらゆる人々に市民権の保障を拡大する法律、LD1196に署名した。

 知事は、署名のセレモニーで、同性愛に関連した憎悪犯罪の増加を例にあげながら、「この法律が、自分が何者であるかを受け入れて生きていこうという勇気を持つ学生を護るものであってほしい。メイン州全域の従業員がその生産性と労働量に見合う報酬が得られるようにしたい。ある人間に対する差別は、あらゆる人間に対する差別に等しい」と述べた。

 これまですでに、州内の10以上の企業や組織が、同性愛者の権利擁護を行っている。新しい法律は、メイン州の人権法を修正するもので、雇用・住宅供給・融資・公共施設の利用・教育を受ける機会等に関して、性的指向または性自認(及びその表現)で差別をしたら違法となる。

 法案は、上院で25対10、下院で91対58で可決された。トランスジェンダーの人たちの権利を削除しようとする動きは阻止されたが、「今回の修正は同性婚を認める入り口になるものではない」という1節が上院で付け加えられた。これは、保守派をなだめるための歩み寄りによるものだった。それでも、キリスト教右派の団体の中には、この問題に対する州民投票を要求しようという動きもある(過去にこの手法で2回、差別禁止の法案を廃案にしたことがある)。

 一方バルダッチ知事は、この新法が多様性を受け入れるしるしとして、州内に入ってくる人たちに対しても、有効な機能を果たすべきだとして次のように述べている。「この法律は、基本的な市民権を保障するばかりではなく、メイン州からの歓迎のメッセージでもある。私たちは、世界にそのメッセージを送ろうとしている。メイン州は、この地に住む人、この地に移住する人、この地を訪れる人、帰郷する人、その誰もを受け入れる州なのです。私たちのドアは、あらゆる人々に開かれています」。

 「トランスジェンダーの平等を求める全国センター(NCTE)」によれば、メイン州は、トランスジェンダーの人々を差別しないことを法律に明確に記した6番目の州で、今年はイリノイ州に続き2州目となった。センターでは、この動きがさらに広がることを期待している。

記事のまとめ:伊藤

 

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