エルトン・ジョンの同性愛嫌悪に対するメッセージと
ハネムーン

 エルトン・ジョンは、デービッド・ファーニッシュさんとパートナーシップを結んだ12月21日の式典に先立って、LGBT の市民権が侵されている世界的状況を批判し、世界中で同性愛者の人権が保障されるよう求めるコメントを出した。

 エルトンは、12月18日の『ザ・オブザーバー』紙[イギリスでもっとも有名な日曜発行の新聞]への特別寄稿において、まもなく行われる式典の日は人生の中でもっとも幸福な日になるだろうが、同時に私たちよりも不運な人たちのことを考えざるを得ない、と書き出し、同性のパートナーがいるだけで罰せられる国々のことを、実例を挙げて強い口調で攻撃した。以下はエルトンの寄稿の要旨である。


 「同性が好きなだけで罰せられる国では、同性愛者たちは絶えず、恐れを抱いて生きていかなければなりません。

 アラブ首長国連邦では、『同性結婚式』をやろうとした26人の男性が、申し立てだけで逮捕されており、もし有罪になれば投獄され、むち打ちの刑を受け、おそらく彼らの“障害”を“直す”ためにホルモン投与による治療が行われるでしょう。

 ジャマイカでは世界エイズデーにHIV/エイズのケアワーカーをしていたゲイのスティーヴ・ハービーが殺されました。ジャマイカでは、同性愛は最高10年の重労働を課せられる犯罪であるために、一般の人々が同性愛者を憎んで排除してもかまわないと思ってしまうのは明らかです。この憎しみが暴力へと変化するのに時間は長くかかりません。

 アフリカでは、指導者たちが同性愛嫌悪を基盤にして名声を得て「独裁者」の地位を築いていくのは、決してまれなことではありません。

 2005年初めにポーランド大統領に選出されたレフ・カジンスキーが、ワルシャワ市長のとき、同性愛者たちのイベントを禁止したことも、忘れてはなりません。

 歴史を通して、私とデービッドのような同性愛者は、同性愛者を現状に対する脅威として恐れる人たちによって、しばしば迫害の対象になってきました。私たちは政治にかかわりを持たざるを得ないのです。

 性的指向や性自認によっていじめや虐待を受けている人たちと連帯し、当局に対して手紙やファックスやE メールを砲撃のように送りつけて、私たちがこうした虐待を知っていることを明らかにし、やめさせるように求めれば、状況を変えられる、と私は強く信じています。

 アムネスティ・インターナショナルも、人権を踏みにじる者たちに、そうしたやり方で世界中の注目を浴びせれば、じゅうぶんに効果がある、と考えています」。



 また、ふたりのハネムーンについては以下のように報告されている。


 世界でもっとも有名なゲイのカップルが、世界でもっともロマンティックな都市のひとつ、ベニスで、「新婚旅行」のクリスマスを過ごした。

 エルトン・ジョンとデビッド・ファーニッシュのふたりは、ジュデッカ島(ベニスのラグーン[=潟]にある島のひとつ)にある彼らの別荘に滞在していた。

 しかし、彼らがずっと屋内にいたわけではない。12月23日に、エルトンとファーニッシュのふたりは、水上タクシーでサンマルコ広場に行き[こちらにも写真あり]、市内で最も高級なお店でクリスマスの買い物をした。ベニス市民たちも、立ち止まってふたりを祝福した。

 買い物の後、彼らは有名なハリーズ・バーで昼食を食べた。

 ふたりの写真は、ベニスの日刊紙「ザ・ニュー・ベニス・アンド・メストレ」のトップページ一面に派手に掲載された。

 イタリアではエルトンたちのような同性間のパートナーシップは認められていない。同性カップルのに法的権利を認めることを主張した政治家は、バチカンからの厳しい批判にさらされている。

 

記事のまとめ:伊藤・釜爺・石田

 

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