都知事選イベントでLGBTの4人がスピーチ

 来月4月8日に投票日を迎える東京都知事選挙。昨年9月、五輪招致に絡み、新宿2丁目を「美観とはいえない」と発言するなど何かと「LGBT嫌い」で有名な石原慎太郎氏。

 一方、25日、東京都武蔵野市民文化会館大ホールで開催された前宮城県知事の浅野史郎氏を応援する勝手連イベント「しろうとあつまる勝手なワタシ〜大集合! 都政はみんなでやるもんだ〜」ではLGBTの4人がスピーチをした。

 「46(シロー)のスピーチ」と名付けられたコーナーでは「新しい都政をめざすムーヴメントのなかで、私になにができるのか? 何がしたいのか?」を46人が1分ずつ話すというもの。

 20歳の学生、遠藤まめたさんは、「体は女性だが男性だと思って生きてきた。そのことで学校でたくさん困難を抱えている」と自らの体験を話したうえで、「性別を問わないトイレ、ロッカー、個室の更衣室を少しでもいいから作ってほしい。学校へ働きかけようとしていますが、学生だけでは力が足りません。浅野さん、みなさんの力で学校を一緒にかえてください」とスピーチ。

 続く都内の大学院生、清水雄大さんは同性カップルはどんなに親密であっても、法的には他人である、と指摘。「同性カップルも都営住宅に入居できるようにする、都職員の同性愛者たちに異性愛者同様の社会保障を与えるなど東京都としてできることはたくさんある」「同性カップルの法的保障・人権擁護の波を東京から全国に発信したい」と話した。

 中野区在住の石坂わたるさんは、養護学校教諭でありゲイであることを述べたうえで、「LGBT、障害者、単親家庭のお子さん、人と違う考え方を持つ人、人と違うライフスタイルをとる人など全ての人が『人とどこか違っている』という理由でいじめにあったり、自分自身を否定せざるを得ない状況を学校や社会の中からなくしたい」と続けた。

 最後にピアフレンズ実行委員会代表の石川大我さんは「今の東京には人の痛みに想いをはせる想像力が必要」と提案。「自分の書いた本で『同性カップルが手をつないでディズニーランドに行ける社会を』と訴えたが、今度は『同性カップルが手をつないで都庁の展望台に行ける東京』を浅野さんと一緒につくっていきたい」と抱負を語った。


 最前列で見ていた浅野史郎氏。しきりにうなずき、メモをとるなど熱心に聴いていた。浅野氏が当選すれば8月の「東京プライドパレード」に都知事が参加、という今までは考えられなかったことが起こるかもしれない。近々、東京プライドパレード実行委員会により行われた各候補者に対するLGBT政策アンケートも発表されるという。東京だけでなく全国のLGBTにとって、目が離せない都知事選になりそうだ。

 

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