チームS:シェイダさん救援グループ 2004/10/11 up
 
(1)UNHCRの見解、その他重要な証拠の数々を提出
〜第3回口頭弁論〜

 9月21日(火)午後3時30分より、シェイダさん在留権裁判第2審の第3回口頭弁論が、東京高等裁判所第809号法廷で開かれました。

■UNHCRがイランの同性愛者の難民性を主張する見解を提出
 この日の法廷は、シェイダさん側にとって、非常に重要な法廷でした。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が、東京弁護士会の求めに応じてイラン人同性愛者の難民性の有無についての見解を作成。この見解が法廷に提出されました。この見解の中で、UNHCRは、1951年の難民条約、およびこの難民条約とジェンダーや「特定の社会的集団」の概念の関係についてのガイドラインなどをもとに、イランの同性愛者は難民性を有する可能性が十分にあると主張しています。これは、「同性愛者は難民ではない」という法務省の主張をまっこうから退けるものです。

■その他、重要な証拠資料を提出
 シェイダさん側は、これ以外に二つの証拠資料を提出しました。一つは、カナダ移民難民委員会調査部が作成し、第1審において法務省が「イランで同性愛者は迫害されていない」ということを立証するほぼ唯一の証拠となっていた文書(乙17号証)の改訂版です。
 この文書、オリジナルのものは、「とにかく、イランでは同性愛者は迫害されていないんだ」とばかりの我田引水的な内容が際だっていましたが、改訂版では、こうしたニュアンスは大きく削られ、信頼性の薄い学者のインタビューなども削除されました。一方、たとえ、同性愛のみを理由とした死刑執行のケースが見いだせなかったとしても、同性愛者を処刑するという法規があること自体の重要性を認識しなければならない、という記述などが加わり、全体として、公平性の保たれたものに変わっています。法務省の頼る唯一の証拠のオリジナルのバージョンが廃棄され、イランの同性愛者の直面する迫害の実情をある程度反映した文書に改訂されたことは、シェイダさん側にとって、非常に好ましいことです。
 もう一つの証拠は、ニュージーランドでこの7月に難民審査局によって出された、イラン出身の同性愛者を難民認定した決定です。きわめて格調の高いこの決定では、「イランでは同性愛者は迫害されていない」といった主張がいかに不当なものであるかが厳しく指摘され、イラン人同性愛者の難民該当性がはっきりと立証されています。
 シェイダさん側は、こうした証拠資料に基づき、シェイダさんが難民であるとする準備書面も提出しました。
 法務省側は、これらの証拠を吟味して、新しく主張をするかどうかを決定するために1ヶ月半ほど時間が欲しいと主張。次の法廷は11月9日、午後3時30分からとなりました。

■次回の法廷で結審の見込み
 この裁判は、おそらく次回法廷で結審し、年明けに判決になるだろうと思われます。皆さま、ぜひとも次回法廷にお越し下さい。

■◇シェイダさん在留権裁判第2審 第4回口頭弁論◇■

 (日時)2004年11月9日(火)午後3時30分開廷(集合:3時)
 (場所)東京高等裁判所(地裁と同じ建物)第809号法廷
    ・東京地下鉄霞ヶ関駅下車徒歩3分(A1出口下車)
 (報告集会)
    ・日時:2004年11月9日 法廷終了後
    ・場所:弁護士会館を予定

 
 
(2)法務省を「人の輪」で囲もう!
〜10月13日「1435虹の架け橋キャンペーン」〜
 

 シェイダさんは2000年4月に逮捕されて以来、1年7ヶ月を、警察の留置場、東京入管の収容場、そして茨城県牛久市の強制収容所で過ごしました。同じように、今、法務省入国管理局によって強制的に収容されている人々が1435人もいます。
 収容などの非人道的政策をやめさせ、「難民鎖国」とも言われる不名誉な政策を変えていくために、10月13日(水)に、東京・法務省において、「1435虹の架け橋キャンペーン」というイベントが予定されています。
 お時間のある方、一緒に法務省を「人の輪」で囲みませんか。
 案内は以下の通りです。

■1435 虹の架け橋キャンペーン
〜”人権の”ルールを守って国際化〜      
法務省を囲む人間の輪を!
――この瞬間、強制収容中の1435人のことを知って。そして――

◆【やること】_/_/_/_/_/_/_/_/
霞ヶ関の法務省入国管理局を、人間の「輪」でぐるりと囲む! 
人権の、ルールを守って国際化してもらいたい。。。という願いを込めて。
法務省に要請書を渡します。
各団体、個人で、それぞれのアピールをしよう。

◆【日時】_/_/_/_/_/_/_/_/
10月13日(水)午後5時集合、「輪」の完成は6時〜です。

◆【場所】_/_/_/_/_/_/_/_/
霞ヶ関・法務省の周囲
最寄駅:地下鉄 霞ヶ関駅(B1a出口)・桜田門駅(5出口) 徒歩1分
(地図) http://www.kantei.go.jp/jp/syoukai/flash/homu/05.html

◆【必要な人数】_/_/_/_/_/_/_/_/
600人です!・・・全長600メートルなのです。
★本キャンペーンのHPでのお知らせ
http://www.asahi-net.or.jp/~bx8k-arkw/
チラシもこちらからダウンロードできます。

■呼びかけ■
 日本全国では、この瞬間、1435人の外国人が、各地の収容所に強制的に収容されています。たとえば、茨城県牛久市、東京都品川、大阪府茨木、長崎県大村市の強制収容所に・・・。その中には、難民・日本人と結婚した人・労災治療中の人もたくさんいます。私たちは、人間の輪の中から、呼びかけます。

不必要な収容しない日本を、一日でも早く。
子どもと家族に、そして長期滞在者に、ビザを。
難民にやさしい国へ、一日でも早く。
差別のない 多文化共生社会へ。
外国の迫害を止めさせる、外交大国へ、一日でも早く。
そして・・・世界の平和を実現させる国へ
 ”人権の”ルールを守って国際化する国へ・・・今すぐに。
私たちは願っています。1435人の強制収容所の外国人たちが、
虹の架け橋をわたって、私たちの元に帰ってくることを・・・

■法務大臣に提出する要請書の内容■

○収容について○
 不必要な収容はしないでください。とりわけ、難民申請者、家族のある者、長期滞在者、病気・怪我治療中の者、子ども、高齢者、裁判係争中の者、妊婦、送還の目処がつかない者・・・の収容は絶対にやめてください。無期限収容はやめてください。
○在留について○
 難民、家族、子ども、長期滞在者、そのほか人道上の配慮を要する外国人に対し、在留を許可してください。
○難民について○
 難民鎖国をやめ、日本をようこそといえる国にしてください。迫害を止めさせるための平和外交をしてください。
○差別禁止及び多文化共生について○
 多民族・多文化共生社会を目指した施策を立案・実行し、人種差別禁止法を制定してください。

■持ってきてもらいたいもの■
虹に関連するものは何でも大歓迎です。
プラカード、音楽、鳴り物など・・・
歌アリ、踊リアリの、多文化ミックスな空間を目指しています。

■主催
1435虹の架け橋・人間の輪実行委員会
   
■賛同団体:32団体(9月30日現在)